【焦点2】中米両国の新たな協力
米国経済は力強い回復を見せ、中国経済は7%成長を維持している。中米両国は世界経済の安定的回復と成長を実現するための主要な力と見なされている。このため中米間の連携は全世界が注視している。首脳会議後の記者会見で、オバマ米大統領は米中が協力分野を一層拡大していることに触れ「われわれれは中国とビジネス、観光、留学ビザの延長で合意した。これは米中両国の観光業とビジネスの発展を促し、さらに多くの雇用を創出する。米中は二国間投資協定の締結でも合意した。協議中の情報技術協力協定は米国に6万人の雇用を創出する。今回の会議で中国は外貨準備高を含む経済統計の透明性向上に同意した。これは(人民元)為替レートの自由化へと踏み出す一歩であり、米側が求め続けてきたものだ」と表明した。
【焦点3】貿易自由化における進展
アボット首相は「G20首脳会議の貿易関連の議論は最も成果のあるものだった。各国首脳は世界貿易の拡大が各国および各国国民に直接のメリットをもたらすとの認識で一致した。貿易促進のため、われわれは国内改革の実施と国際貿易メカニズムの強化の重要性について重点的に議論した」と述べた。
首脳会議は金融の安定性強化の具体的措置についても議論し、国際税務協力を強化して国境を越える脱税行為を取り締り、各国政府の税収を確保することで合意した。グローバル・ガバナンス面では、変化した世界経済情勢に適応するため、国際経済機関の調整を行う必要性を確認した。また、国際通貨基金(IMF)のクォータの改革案を早急に批准するよう米国に促した。
首脳宣言には気候変動問題も盛り込まれた。オバマ大統領は世界各国の気候変動対策、排出削減、クリーンエネルギー投資を支援するため、グリーン気候基金(GCF)に30億ドルを拠出することを発表した。また、排出削減の別の大きな進展として、多くのG20構成国が大型車のエネルギー利用効率向上で合意したことに触れた。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年11月17日