韓国のインバウンド客の半分が中国人
一方の韓国も中国人客の抱え込みに躍起だ。今年7月、習主席が韓国を訪問した際、両国は2015年を「中国観光年」、16年を「韓国観光年」とするとの共同声明を発表した。
産経新聞の報道によれば、これまで日本人観光客でにぎわっていたソウルで一番人気のショッピングスポット・明洞(ミョンドン)では現在、中国語での呼び込みばかりで、路上の看板にも中国語の文字が目立つようになっている。
韓国観光公社の発表によると、今年1-9月に韓国を訪れた外国人のうち43.9%に当たる468万人が中国人で、国別最多だった。
中国の韓国旅行ブームには、ドラマなどの「韓流」人気が大きく影響している。「秋の童話」(2000年)や今年大ヒットした「星から来たあなた」などを見て、韓国ドラマに夢中になり、それが韓国旅行ブームにつながっている。そのほか、「美容整形旅行」も中国人に大人気だ。韓国聯合ニュースの報道では、韓国保健福祉部が今年10月15日に発表した資料によると、13年、美容整形外科を受診するために韓国を訪れた外国人は2万4075人で、このうち67.6%に当たる1万6282人が中国人と、最多だった。
産経新聞は、「韓国を訪れる中国人が増える反面、日本からの観光客は減っている。韓国は日本人客の減少分を穴埋めするため、中国人客の獲得に必死になっている。日本と韓国は観光戦争を繰り広げている」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年11月21日