中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は25日の定例記者会見で「中国側は南アジア地域協力連合(SAARC)との関係の水準をさらに高め、地域の平和・安定・繁栄促進に建設的役割を発揮することを望んでいる」と表明した。
――第18回SAARC首脳会議が明日ネパールで開かれる。中国はSAARCのオブザーバー国だ。中国側の出席状況について教えていただきたい。また、SAARCへの中国の正式な加盟を希望するとネパール高官が表明したとの報道についてコメントは。
中国はSAARCのオブザーバー国であり、SAARCとの友好協力関係の発展を強く重視している。第18回SAARC首脳会議には、劉振民外交副部長(外務次官)が代表団を率いて出席する。中国側は首脳会議の成功を祈るとともに、SAARCが新たな発展を遂げ続け、南アジアの平和・安定・発展に一層の貢献を果たすことを期待している。
中国はSAARCの地位と役割を重視している。中国は2005年にオブザーバー国となって以来、SAARC首脳会議にハイレベル代表団を計4回派遣した。中国とSAARCは各分野の協力を日増しに拡大している。今後中国側は引き続き互恵、協力、ウィンウィンの精神に基づき、SAARCと友好的交流と実務的協力を行っていく。中国側はSAARCとの関係の水準をさらに高め、地域の平和・安定・繁栄促進に建設的役割を発揮することも望んでいる。
■SAARCは1985年12月にバングラデシュ、ブータン、インド、モルディブ、ネパール、パキスタン、スリランカの7カ国首脳がダッカで「南アジア地域協力宣言」と「南アジア地域協力連合憲章」を発表したことで正式に発足。中国は2005年の第13回首脳会議でオブザーバー国となった。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年11月26日