米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは1日、日本国債の格付けを「Aa3」から「A1」に一段階引き下げ、今後の見通しは「安定的」とした。ムーディーズは引き下げの主な理由として、消費税率の再引き上げが延期されたことで、日本の財政赤字の削減目標が達成できるかどうかの不確実性が高まったこと、また長期的には債務の償還能力と債務の持続可能性にとってリスクになることを挙げた。
ムーディーズによると、中期的にみて日本の国債利回りの上昇リスクが高まれば、債務償還能力が低下する。構造改革によって経済成長を達成するというアベノミクス「第3の矢」の成長戦略の不確実性がますます大きくなっているという。
別の2大大手格付け会社も日本国債の格付けを引き下げた。スタンダード・アンド・プアーズはムーディーズの「Aa3」に相当する「AA-」に、フィッチ・レーティングスはムーディーズと一致する「A+」に、それぞれ引き下げた。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年12月2日