エアアジアは2005年、中国大陸部市場に参入した。現時点で、大陸部および香港・マカオ・台湾地区の16都市に国際線34路線を運航している。
国内の格安航空会社(LCC)がようやく発展に向けて歩き始めた状況にあるのとは違い、エアアジアの路線ネットワークとビジネスモデルは、かなり成熟している。インドネシア、タイ、インド、ベトナム各国で合資の航空会社を設立することで、エアアジアの路線ネットワークは、東南アジアから、アジアのほとんどの地域をカバーするまでに拡大した。
エアアジアは、年初来ずっと、中国でパートナー企業を見つけ、在中合弁会社を設立することに意欲を燃やしてきた。一時は、「国内の格安航空会社・春秋航空と提携する可能性が高い」という噂も流れた。
中国民航大学の李暁津教授は、今回の事件によってエアアジアが受ける影響について、次のような見方を示した。
現状から見て、エアアジア機が消息を絶った原因は、人為的なものではないという可能性が高い。このため、当面の間は、エアアジアの業績にある程度のダメージを及ぼすかもしれない。さらに、今は民航のオフシーズンであることから、一部の旅客は、エアアジアを選択肢から除外するだろう。だが、エアアジアはこれまでずっと、かなり高い評判を得てきており、しかも価格が安い。したがって、中・長期的なスパンで見ると、今回の事件が長期にわたって同社の経営に影響を及ぼすとは考えにくい。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年12月30日