ソニーの家庭用ゲーム機、プレイステーション4(PS4)が正式に中国市場で発売されることを知った中国のPSファンは、「ついにこの時が来た」と内心喜んだことだろう。PS業務を担当するソニーの合弁会社・索尼電脳娯楽(上海)有限公司はこのほど上海で、PS4を来年1月11日から中国で販売すると発表した。京華時報が伝えた。
ソニーの最新のゲーム機であるPS4は、2013年11月15日に北米で発売された。今回発売される中国版のPS4はブラックとホワイトの2モデルで、通常版の価格は2899元(約5万1千円)、カメラ付きセットは3299元(約6万2500円)。また、携帯型ゲーム機のPS Vitaも1299元(約2万5千円)で発売される。PS Vitaもブラックとホワイトの2モデルで、専用の8GBメモリーカード付き。
オンラインショッピングモールの天猫(Tmall)、家電小売大手の蘇寧、ソニー専売店などでは12月12日0時より、これらの製品の予約が始まった。ソニーによると、メーカー保証期間は製品購入後2年間。第1弾として、「ファイナルファンタジーX/X-2 HD リマスター」、「真・三國無双7 猛将伝」などの人気タイトルが発売されるという。
国家関連部門は今年1月、14年間にわたり禁止していたゲーム専用機の販売を解禁した。これを受け、マイクロソフトが9月にゲーム機Xbox Oneを中国で発売したが、過去3カ月の売上は惨憺たるものだ。理由として、3699元(約7万円)という高価格のほか、ゲーム内容の検閲の問題で、現時点でソフトが10本しか販売されていないことなどが挙げられる。当然、ソニーのPS4も同様の問題に直面する。「グランド・セフト・オート」といった人気タイトルは、暴力描写や性描写のせいで発売許可を得られない可能性が高いと見られており、中国版PS4の魅力が大きく損なわれる恐れがある。
11日の発表会では、「中国版PS4では、海外版のソフトをプレイできるのか」との質問に、ソニーの担当者は「国の関連規定に合致するという前提の下、中国大陸部のユーザーに、世界統一基準の製品とサービスを提供するべく努力する」と曖昧に答えるにとどまった。
昨年11月の発売開始以来、PS4の世界での販売台数は1700万台を越えており、現時点で最も人気の高いゲーム機の1つとなっている。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年12月11日
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