旅行の途中の親子。写真は本人提供。 |
11歳の娘の唐靖宜さんを連れて葉帆さんは12日深夜、南極探検の旅を終了し、アルゼンチン最南端の都市、ウシュアイアへ戻った。葉帆さんはSNSで友人たちに「帰りの途中、自分の興奮を抑えるよう自分に言い聞かせた。10数日にわたる探検の旅はまるで夢の中の奇跡のようで、娘の役割と勇気にはびっくりさせられた」とメッセージを送った。温州都市報が伝えた。
▼娘が前、母親が後ろを歩き、徒歩で活火山を征服
「デセプション島」へ向う途中では、娘が前を歩き、葉帆さんがぴったりと後ろについた。彼女たちは平らな砂浜を歩いていくと、火山の石や火山灰が混じるようになる。嬉しいことに、途中では多くのペンギンを見ることができた。「あんなに多くのペンギンが道を歩いているのはまるで帰省ラッシュのようで壮観だった」。
現地の気温は零下5℃だった。彼女たちは火山灰と雪を踏みながら歩き、山の中腹では突然濃霧に見舞われるといった危険に遭遇することもあった。娘は葉帆さんの手を引いて「一緒に難局を切り抜けよう」と言った。「徒歩の道のりの間、娘はずっと自分で歩き、また私を逆に励ましてくれた。私は娘からエネルギーをもらった。娘はずっと前を歩き、時にはぐれてしまうと、立ち止まって私がどのぐらい遅れてしまったを確かめ、私を助けてくれた」。
こうして親子2人はこの活火山を乗り越えた。その時に娘が言った言葉を母親は忘れないだろう。「お母さん、実はこの徒歩の旅は危険だった。ちょっと怖かった。でも恐怖を克服するようにがんばった。南極まで来たんだから、自分の限界に挑戦したかった!」(編集YH)
「人民網日本語版」2015年1月15日