ダボス会議では中国をテーマとする会議が少なくとも3つある。「中国の将来の展望」「中国の対外投資の展望」「中国経済発展の評価・分析」だ。アリババ(阿里巴巴)創業者の馬雲氏、華為技術の任正非総裁、格力集団の董明珠董事長を代表とする中国の企業家が出席し、中国のインターネット金融とイノベーションの経験を分かち合うことも、出席者は期待している。現時点で各国の大統領や首相ら50人近くの出席が確認され、140カ国以上の政界、ビジネス界、学術界、メディアの代表2500人以上が参加する。参加者数は過去最多になると見られる。
李総理がスイスを訪問して会議に出席することは、欧州に対する中国の支持をある程度具体的に示すものだ。中国は一貫して欧州を支持している。「1ベルト・1ロード」の終点は欧州にあり、今年で中国とEUの国交樹立から40年にもなる。スイスはEU加盟国ではないが、ダボス会議という場を通じて、欧州経済振興を支持する中国の意思を具体的に示すことができる。スイス経済は世界19位の規模だ。2014年に7月に中国とスイスの自由貿易協定が正式に発効した。こうした中、スイスが1つの模範となり、これを機に中国の自由貿易圏戦略を広めることができるかもしれない。
「人民網日本語版」2015年1月20日