サマーズ米元財務長官はこのほど開かれた「網易エコノミスト年次総会」に出席し、中国はまだ「中所得国の罠」に嵌っていないと指摘した。京華時報が伝えた。
「中所得国の罠」とは、中程度の所得レベルを達成した国が、発展モデルの転換などがスムーズにいかずに成長力不足に陥り、経済が停滞する状況をいう。
サマーズ米元財務長官は「中程度の所得レベルに達すると、成長率が非常に高い一部の国は、成長率がやや下がる。一方で、発展の遅れた国は成長率が高まる。このためデータ上では、立ち遅れている国の方が成長率が高く、他国に追い付きやすい。しかし、『中所得国の罠』が普遍的に存在することを証明する証拠はない。いわゆる『中所得国の罠』という言い方は正しくない」と指摘した。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年12月18日