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中国青春映画の脚本 いかに日本の青春映画から学ぶか? (2)

人民網日本語版 2015年01月26日15:30

■日本式の青春映画を参考に

優れた人物がいなければ、わずかな能力でも名を馳せることができる。供給側の能力不足で、需要が高くても、観客は単に悔しい思いを抱いてため息をつくか、他に目を移すしかない。そして、日本や韓国、タイの青春映画ファンとなる。欧米の青春映画は我々の文化とかけ離れすぎていて、受け入れにくいからだ。

冷静かつ公平に論じれば、日韓の青春映画は比較的早い時期から発展し、すでに成熟したモデルを形成している。脚本も独創的かつ芸術的で、面白さに溢れている。なぜ中国の脚本家は良い脚本を生み出せないのだろうか?

実際、日韓青春映画の脚本は非常に幅広い分野から選び出されたもので、両国で発展してきた漫画産業も、これら青春映画を生み出す豊かな土壌となっている。例えば、日本では毎年、大量の漫画が映画・ドラマ化され、評判とともに興行収入でも大成功を収めている。「逆境ナイン」や「カイジ 人生逆転ゲーム」は、まさにそうだ。

その理由は、原作となる漫画自体が、もともと数多くの中から選ばれたものだからだ。ベストセラー漫画の中からさらに選び出された優れた漫画をもとにした映画は当然成功しやすい。実際、創作前からどのように映像化するかを考えている漫画家も少なくなく、具体的に画面のイメージを漫画制作の中に活かしている。

この点は、中国もまさに努力して追いつこうとしているところだ。「盗墓筆記」を執筆した南派三叔氏は、4巻目を書いている頃から漫画化を考え始め、画像のイメージが浮かぶような描写を意識的に多く取り入れ、最後の1巻を書くのに1年半かけたという。「結果的に、『盗墓筆記』を原作とする漫画がベストセラーとなり、テレビ・映画化権もすでに米国のパラマウントに売れた」と南派氏は語る。

漫画・アニメ、文学作品と青春映画が連動することは、アイデアの流動化や発掘にも役立つ。これは、恐らく実践の検証に耐えうるだろう。もちろん、中国の青春漫画や青春文学が十分な質を持っていることを前提にした話だが。(編集MZ)

「人民網日本語版」2015年1月26日  


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