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中国人の「臘八」の風習

人民網日本語版 2015年01月27日13:21

今日は中国の伝統的祭日「臘八節(ろうはちせつ)」。この日を過ぎると、年の瀬のムードがぐっと盛り上がり、春節(旧正月、今年は2月19日)を迎える準備がスタートする。「臘八」をめぐる全ての風習の中心となるのは、「臘八粥」を食べる習慣だ。清の光緒年間(1875年 - 1908年)、北京最大のチベット仏教の寺・雍和宮で作られる「臘八粥」は、「北京の絶品」と称された。皇帝は、特別に司官を派遣し、「臘八粥」作りを監督させたという。中国新聞網が報じた。

●1千年超の伝統を誇る「臘八粥を食べる」習慣

最初は貧困者への施しが目的

「臘八節」という言葉を聞いて、ほとんどの中国人が頭の中にまず思い浮かぶのは、「臘八粥を食べる」ことだろう。「臘八粥を食べる」習慣は、中国ですでに1千年以上前から続いており、宋代に始まったといわれる。毎年旧暦12月8日が来ると、朝廷、官府、寺院は言うまでもなく、一般庶民も必ず「臘八粥」を食べた。清代に入ると、「臘八粥を食べる」風習は、盛んに行われた。

「臘八節」にまつわる、「オールド北京」の風習の多くは、清代から始まっている。だが、最も初期には、「臘八粥」は貧困者への施しを目的としたものだった。年の瀬が迫っても、食べ物がない貧困者に、鍋の蓋や縁を掃除した時に出てきた米をお粥にして施したことが、長い年月を経て風習となり、それが官府、宮廷、寺院にまで伝わった。

長い時間を経て、風習もだんだんと変わってきた。それにつれて、「春節の訪れを知らせる臘八粥」「臘八が終わると新年」など、臘八にまつわることわざも続々と誕生した。年越しを壮大な「シンフォニー」に見立てた場合、「臘八」は、第一章の「前奏曲」に相当し、「年越し」の序幕が開く。また、「臘八粥(八宝粥とも呼ばれる)」には、「五味(酸味、甘味、苦味、辛味、塩味)」が全て揃っている。「八宝」には、「縁起が良い」という意味があるが、五味には苦味も含まれる。これは、「臘八節」と貧困者との関係を示すものであり、だんだんと現在の風習が出来上がってきた。


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