英国のデイリー・テレグラフが最近、「中国の女性は男性よりたいへん。結婚適齢期を超えた独身者は大きなプレッシャーにさらされる。中国の女性が大きなストレスを抱えていることは、誰でも知っている。現在、中国の女性の就職率は世界において上位に位置し、能力の高さから、そのストレスはさらに大きい」と報じ、中国で論議を呼んでいる。
「剰女(結婚適齢期になっても結婚できない女性)」は、中国教育部(省)が2007年8月に発表した171の新単語に名を連ねた。「剰」というのは、「残り物」を意味し、「売れ残った女性」という意味が含まれている。自身が能力があるため、結婚相手にも高い要求があり、結局結婚できず、「剰女」になってしまう女性が現在増えている。
中国では、女性は25歳までに結婚しなければならないという考えが普遍的だ。そして、28歳までに結婚していなければ、「なにが何でも結婚相手を見付けなければ」というプレッシャーにさらされる。もし、31-34歳になっても、結婚していなければ、「高級剰女」と呼ばれるようになり、35歳になると、「斎天大剰(聖)」(孫悟空が名乗った称号で、天に等しい大聖者の意)と呼ばれるようになる。
昔は中国でも女性は家庭を守るというのが普通だったが、今では女性も働き、家計を支えている。女性は、職場で「上司」、「同僚」、「部下」などとして多くの仕事をこなし、家に帰っても、「妻」、「母親」、「嫁」などの役割を果たさなければならない。さまざまな役割を果たす、働く女性が抱えるストレスは大きくなるばかりだ。
中国の女性は、家計を支えているだけでなく、家事のほとんどもこなしている。
中国の20.3%の家庭では、女性が家事を「全て」こなし、41.7%の家庭では、「ほとんど」こなしている。一方、男性と女性が「半々」の割合はわずか22.4%にとどまっている。そして、男性が「ほとんど」こなしている家庭は10.4%、「全て」こなしている家庭は2.8%。つまり、家族を守るために女性は、家事もこなしているということだ。
中国の女性は、稼いだお金で夫と共に家計を支え、掃除、洗濯もこなすなど、朝から晩まで休む暇もなく働いている。そして、文句も言わずに心身削って家族を支えているにもかかわらず、夫に求めるものはただ一つ、「愛」だけだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年2月3日