胡潤(フージワーフ)研究院は3日、「2015年星河湾フージワーフグローバル長者番付」を発表し、世界68カ国2089人の資産額が10億ドル(約62億元。1ドルは約117.9円)を超える富豪のランキングを明らかにした。1位は59歳になるマイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏で、資産額は5200億元だった。2位はメキシコの電気通信実業家のカルロス・スリム氏、3位は「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏。2089人の資産を合わせると、日本と韓国の国内総生産(GDP)の合計を上回る。「中国青年報」が伝えた。
このランキングはすべての情報を網羅した全面的なものではないが、一連のデータからグローバル経済の発展傾向の一端がうかがえる。
グローバル経済情勢は低下傾向にある。2014年のランキングに比べ、今回は人数が222人増えたが、資産総額は1.5%減少した。研究機関・胡潤百富の会長と主席研究員を兼任するフージワーフ氏は、「ここからグローバル経済の低下傾向がある程度説明できる。また昨年ランク入りした富豪のうち今年は95人が姿を消し、このうち10人はロシア人だった。ここから地政学が経済に与える影響がうかがえる」と話す。
今回最も目を引いたのは、中国の企業家の世界的な地位が目立って向上したことだ。今回のランキングには中国人が430人入り、米国の537人に次ぐ2位だった。中米の富豪を合わせると全体のほぼ半数を占める。
今回のランキングには、漢能持ち株集団有限公司の董事局主席と最高経営責任者(CEO)を兼任する李河君氏が28位に入り、資産額は1600億元で中国人の中でトップだった。フージワーフ氏は、「フージワーフ研究院が中国富豪ランキングを発表してからの16年間で、李氏は12人目の中国トップの富豪になった」と話す。また万達集団の王健林ファミリーは資産額1550億元で中国の2位、世界の33位となり、アリババ(阿里巴巴)集団の馬雲は1500億元で中国の3位、世界の34位だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年2月4日