春節(旧正月、今年は2月19日)が近づき、2015年中国中央テレビ(CCTV)の「春晩(春節を祝う中国の国民的年越し番組で、日本の紅白歌合戦に相当)」は現在、リハーサル、修正、摺合せなどが行われており、放映が待ち遠しいばかりだ。全国民が期待している未年「春晩」の内容は、一体どんな感じなのだろうか?人民日報記者はこのほど、同番組総監督の哈文氏に特別取材を行った。
●未年「春晩」の新たな見どころは?
哈文氏:この番組に不可欠な核心部分は交歓であるため、未年「春晩」でもさまざまな工夫と努力を重ねた。今回、舞台を2つ設けたことは、「春晩」史上初めてのことだ。2つの舞台が設けられたことで、観衆、とりわけ現場の観衆は、演技者のパフォーマンスの細部まで、大変見やすくなった。演技者の立場で言えば、特に、漫才・コント系演目の演技者は、舞台と客席の距離が近くなったことで、観客とのやり取りをよりスムーズに行うことができるだろう。新しいアイデアによって、これら2つの舞台は、互いに「ライバル意識」を持つことになる。「そちらが素晴らしい演目を出すなら、こちらはその上を行くものを出す」という意識が高まり、それに伴い交歓性も高まるだろう。
また、番組マスコット「陽陽」やニューメディアによる双方向交流など、我々の初めての試みはいずれも、誰もが「春晩」で期待する要素となっている。豪華な宴を視聴して楽しむだけではなく、双方向交流を通じて、楽しみはさらに倍増するだろう。
●未年「春晩」の新たな工夫は?
哈文氏:未年「春晩」のプログラムの選出・評価や表現スタイルについては、とりわけ多大な努力を費やした。トーク演目を選出する段階では、「春晩」で初めて「拍手音モニター」を使い、「笑いの大きさ」と「笑いの長さ」を記録し、参考とした。また、番組ではネット流行語は多用しないこととした。
伝統的な戯曲、武術、無形文化遺産の演目においても、現代の人々、特に若者を惹きつけることを狙って、革新的な表現スタイルを取り入れた。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年2月9日