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太平洋を越えた握手を期待

人民網日本語版 2015年02月12日13:06

 中国の習近平国家主席は11日、米国のオバマ大統領と電話会談し、新たな1年において中米関係の持続的で安定した健全な発展を促し、新型の大国関係の構築において一層の進展を図ることで合意した。オバマ大統領は今年9月に国連創設70周年記念行事に合わせて国賓として米国を訪問するよう習主席を招待し、習主席はこれを受け入れた。

 大手国際メディアは直ちにこの会談を報道。「習主席が9月に国賓として訪米」「中米首脳が投資協定について協議」「中米首脳がサイバーセキュリティーについて議論、訪米準備も」。AP通信、AFP通信、ロイター通信の3大通信社はこうした見出しで各々の注目点を報じた。様々な注目点は、現在の中米関係の中身の豊富さを示している。実際、今回の電話会談での両首脳の話題は二国間関係の範疇をはるかに超え、気候変動、世界の衛生安全などグローバルな議題、およびイラン核問題、朝鮮半島情勢など地域の焦点となる問題にも及んだ。

 中米関係の歴史から見ると、両国首脳間の直接の交流・会談は代替不能なリーダーシップを発揮してきた。ここ数年の中米関係の重大な出来事は、両国首脳のサニーランズでのノーネクタイの会談であれ、中南海瀛台での冬の夜の散歩であれ、いずれも率直な意思疎通の中でさらなる共通認識を形成してきた。特に新型の大国関係の構築に関する共通認識は、非衝突、非対立、相互尊重、協力・ウィンウィンという良好で平穏な両国関係の実現を一段と促した。

 米国各界には米中関係の重要性について広範な共通認識があり、実務的で先見性のある米国の識者多数は両国首脳が交流を強化し、両国関係が良い軌道に沿って発展し続けることを希望している。オバマ大統領が習主席を招待したとの情報が伝わると、米紙ワシントン・ポストは、これを接触強化に向けた米国の戦略的努力と強調。ニューヨーク・タイムズは「米中は世界最大の2つのエコノミーであり、両国首脳の会談は常に重大な出来事だ」と報じた。少し前に米国のステープルトン・ロイ元駐中国大使は「米中両国首脳は共に両国関係を有効にコントロールする必要性を認識している。この点は大変重要だ。オバマ大統領と習主席との数度の会談は、両国首脳がこの関係を正しい方向へ発展させる意向であることをはっきりと示している」と指摘した。

 現代世界は変革の世界、国際体制と国際秩序の深い調整の世界だ。この過程において、中米関係の状態と趨勢は全局に直接関係する。2014年に中米が気候変動分野で共通認識に達したことは、世界の気候変動対策交渉にとって力強い動力となった。シンガポール首相は先日メディアに「シンガポールは中米間で選択を行うことを望まない」と表明した。この発言の背後のロジックは明確だ。同国の学者、鄭永年氏の言葉を用いるなら、中米関係が良好な時期はアジア太平洋各国民は生活しやすいが、中米関係が悪化すれば、安らかでいることは難しくなる。

 今年は世界反ファシズム戦争勝利70周年だ。今日、国際構造の安定を維持し、重要な大国間の関係をうまく処理することは、歴史が現代人に与えた共通の使命だ。太平洋を越えた握手は、必ずや中米両国関係の前向きな発展を再び歴史的に後押しし、世界の繁栄と安定にとってさらなる保障となる。(編集NA)

 「人民網日本語版」2015年2月12日

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