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清華大学、透明な卵の殻を開発

人民網日本語版 2015年02月13日14:14

胚胎を本物の鶏卵から人工の卵の殻に移す過程

先ほど、科学者がゆで卵を生卵に戻したことが注目を集めた。清華大学医学院の科学者はこのほど、透明な卵の殻を開発し、実験室内で鳥類の胚胎の成長の状況を観察できるようになった。北京晨報が伝えた。

清華大学医学院の劉静教授は、「単純に受精卵を入れれば良いのではなく、卵と同じ本物の環境を与えなければならない。これには試験を繰り返す必要があった」と語った。劉教授らは2年間の研究を経て、ついに使用に適した材料を選択した。この人工の卵の殻の形と湾曲度は本物の卵と同じく、ジメチルポリシロキサン(PDMS)によって作られた透明な層によってできている。この材料は透明で光を通し、かつその手触りは本物の卵のように柔らかくできている。

近年「ラブオンチップ」技術が急速に発展している。同技術の目標は、幹細胞を使い器官の縮小版・複製版を作り、その薬物と療法に対する反応を観察することだ。こうすることで実験動物の使用を減らし、特定の器官の実験を直接行うことが可能だ。しかし胚胎の複製は非常に困難だ。彼らが今回開発した「透明な卵の殻」はこれに成功し、「ラブオンチップ」技術の重大な進展となった。

劉教授によると、この卵の殻は今後、人類の器官の病理の研究に用いられ、画期的な進展を実現する可能性がある。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年2月13日

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