■女性崇拝の心理から生まれた「癒し系」と「大和撫子」
古代の日本人は、女性は男性が持っていない神の力を有していると考えていた。女性が子供を産み、育てることも、女性は男性よりも自然に近い存在、つまり女性は男性よりも神に近い存在だと見られていた。このため、これらの神を祀る女性は神の妻、あるいは神の侍女として神聖化された。自然や神への崇拝から、女性崇拝が生まれ、これによって日本の女性の最も古い職業である巫女が誕生した。
現代の日本においても、日本人の心の奥には女性崇拝の心理が隠されている。そして、これが別の新しい定義を生んだ。それは、2つの言葉で形容される。一つは、「癒し系」で、もう一つはしなやかで強い気質を持つ「大和撫子」だ。「癒し系」の典型と言えるのは、10年程前に日本で流行ったメイド喫茶。一方、「大和撫子」の代表といえば、東日本大震災が発生した後、世界ワールドカップで優勝したサッカー日本女子代表「なでしこジャパン」だ。2011年3月11日に起こった巨大震災で日本全体が深い悲嘆に沈む中、サッカー日本女子代表は日本に一筋の希望の光を灯した。「大和撫子」たちは、最も肝心な時に、不屈の精神で「妹力」を発揮し、日本人の勇気と精神を鼓舞したのだ。
(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年3月3日