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自撮り棒が大流行 両会でもなぜ大人気か

人民網日本語版 2015年03月09日15:14

スマートフォンなどに取り付けて自分の写真を撮る「自撮り棒」が、開催中の両会(全国人民代表大会と全国政協会議)で意外にも大人気だ。雷軍氏がピースサインを自撮りしたり、崔永元氏がにわかカメラマンになったりとさまざまなシーンがみられる。昨年から、それよりもっと早くから、若い人の間で自撮り棒が流行し始め、有名人効果もあって、瞬く間に全国に広がった。淘宝(タオバオ)のデータによれば、ここ7日間の売上は前の7日間に比べて約40%増加し、前年同期の58倍に達したという。

価格にして10数元から100元ほどの自撮り棒は(1元は約19.3円)、もともと極限のスポーツの世界で使用されてきたものだ。長さは20~120センチの間で調節が可能で、携帯電話やコンパクトカメラを装着し、ブルートゥースでつなげば、360度どの角度からでも写真を撮ることができ、死角はない。

自撮り棒は昨年、米国誌「タイム」で世界25大発明の一つに選ばれた。世界での急速な広がりは有名人効果による部分が大きく、たとえば韓国の朴槿恵大統領や米国のオバマ大統領などが自撮り棒の愛好家と伝えられている。

自撮り棒の人気を決定的にしたのはインターネット時代のソーシャルネットワーキング・サービス(SNS)だ。自撮り写真はSNSで公開される。パーソナルコンピューターの時代には、携帯で自分の写真を撮ると、まずパソコンに取り込み、それからSNSに送っていたが、今ではこういった手間が必要なくなり、自撮り棒がこれほど人気になったものと思われる。

SNSが自撮りを流行させ、自撮り棒が自撮りの問題点を解決した。これで自撮り棒が流行らないわけがない。

興味深いのは、自撮りは1990年代から行われ、徐々に普及してきたことで、これが自撮り棒大流行の下地になったといえる。

気をつけなければならないのは、自撮り棒は現在、多くの国で使用が禁止されていることだ。ブルートゥースの周波数が規定の範囲を超えていたり、特定の場所の安全性に関わることが理由だ。韓国では許可を受けずに自撮り棒を販売することは禁止されており、米国の博物館の多くや日本の東京ディズニーランドでも使用が禁止されている。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年3月9日

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