この王合臉さん(46)が、今回の展示を主催した「民間骨董グループ」の発起人だ。メンバーは全員で7人。全員が破片を拾うことを趣味としている。8年前、工事現場で働いていた王さんは、当時暇な時間に現場を散策して、陶器や鉄の破片を拾うことが好きだった。襄陽市では最近旧城の改修工事が行われている。「シャベルカ―が行くところに、自分もついていく」と語る王さんは、最近この魚梁洲の二つの工事現場に頻繁に足を運んでいる。この期間、王さんは6人の同じ趣味を持つ同志と出会った。そして、7人は、頻繁に工事現場へ行き、拾った破片の研究を行っている。王さんは、「専門家に見てもらったところ、多くは明清時代の陶器の破片だった」と語る。
しかし、破片を拾うのは、実は容易なことではない。2年前に同グループに加入した38歳の王攀鋒さんは、「毎回拾えるわけではない」と語る。王さんは、昨年夏に魚梁洲に破片を探しに行った時、陽が暮れるまで破片を探したが一つも見つからず、夜家に帰ると、顔や腕に日焼けによる炎症が起きていた経験を振り返った。ただしこれは例外で、通常、骨董愛好者たちは工事の邪魔にならないように、夜に破片を探しに行くのだという。
王さんは、「今回の展示を通して、多くの趣味を持つ友達を見つけたい」として、「これらの工芸品を好きな人が多ければ、一部を博物館に寄付して、長い期間、多くの人々が鑑賞できるようにしたい」と語った。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年3月2日