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月探査機・嫦娥3号、着陸地点の地質的特徴が明らかに

人民網日本語版 2015年03月16日15:29

中国地質大学(武漢)惑星科学研究所が発表した情報によると、中国の月探査機・嫦娥3号による月探査プロジェクトの最新の成果が13日、学術誌「サイエンス」に掲載された。中国の研究者は嫦娥3号が収集したデータを利用し、月の「雨の海」北部の地質的特徴とその表層の地質構造を初めて研究した。これは月のマグマの変化の歴史、および後期の変化の研究にとって、非常に重要な意義がある。

嫦娥3号の着陸機に搭載されていた着陸カメラ、月面ローバー「玉兎号」に搭載されていたパノラマカメラ・月探査レーダーが集めた探査データを、これまでの月周回衛星のリモートセンシング映像およびスペクトルデータと結びつけ分析することで、月の「雨の海」北部の形状と地質的特徴が初めて明らかにされた。嫦娥3号は直径約450メートルの新しいクレーターの縁に着陸した。玉兎号はこのクレーターの堆積物部分を約114メートル走行し、月の2日間(地球の約28日分)の日中のカメラ・レーダー探査によって、高解像度の映像とレーダー探査データを収集した。形状の分析と解析によって、この直径約450メートルのクレーターがコペルニクス代に形成されたものであることが明らかになった。その絶対年齢は、約3000-8000万年と見られる。

このクレーターの形成後、月面は持続的な隕石の衝突および宇宙風化による影響を受け続け、堆積物部分に厚さ約1メートルの月土壌が形成された。月探査レーダーは深さ400メートル弱の地下構造を探査し、7つの主な層を識別した。同地域の地質の総合的な分析により、インブリウム代(39億- 約32億年前)およびエラトステネス代(32億-15億年前)に玄武岩および火砕岩が雨の海を埋めたこと、複数回の火山噴火の間に土壌層が形成されたことなどが初めて明らかになった。この成果によると、この火山と隕石の衝突による雨の海の変化、宇宙風化は非常に複雑であり、月の火山の地質・熱の変化の歴史を再考する必要がある。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年3月16日

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