春は呼吸器疾患が再発しやすい季節 感染源の抑制を
聶主任によると、結核は主に、患者が咳やくしゃみをしたり、大声で話をしたりした際、結核菌が空気中に漂い、その空気を身近な人が吸うことで感染する。空気感染と結核菌は乾燥に強いという特徴が、高い伝染リスクの要因となっている。
結核は、感染源がある限り、一年中感染の可能性がある。特に春になり花が咲き始めると、公園や観光地に行く人や友人らと集まったりする人が増加するため、結核菌感染者が咳やくしゃみをしたり、痰を吐いたりして、菌が広まり、空気感染してしまう人が増加する。また、結核菌が付着した花粉が微小粒子状物質として吸い込まれる可能性も高まる。聶主任によると、毎年3、4月は呼吸器疾患が再発しやすい季節だという。
結核は治療可能な病気であるものの、患者や医師がもっと重視すべき病気でもある。治療には通常6カ月以上必要だ。聶主任は、「臨床上、多くの患者が治療を途中でやめるため、耐薬性を持つ結核菌が増え、数種類の薬に耐性を持つ肺結核も出現する。1種類、多くて3-4種類の薬に耐性を示す結核菌が、患者の咳などを通じて空気中に漂い、他の人が感染すると、通常の薬を用いても、大きな効果を期待できなくなってしまう」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年3月24日
![]() |
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156 北京 (010) 6536-8386