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3月24日は世界結核デー 中国は毎年100万人が発症

人民網日本語版 2015年03月24日14:47

3月24日は世界結核デー。結核は、空気感染が多く、肺などの呼吸器官においての発症が目立つ感染症だ。中国は結核患者数が世界で2番目に多い。専門家は、温かくなる春になると、公園など人が多く集まる場所で感染しやすくなるため、注意するよう呼び掛けている。中国新聞網が報じた。

中国の患者数はインドに次ぐ世界2位 予防ワクチンなし

結核菌は様々な器官において細胞内寄生を行い、免疫システムは結核菌を宿主細胞ごと排除しようとするため、広範に組織が破壊され、深刻な場合は死に至る。中国人民解放海軍総病院(北京)呼吸内科の聶舟山・主任によると、結核菌に最も侵されやすいのは肺。肺結核になると、肌や骨、胸腔などの感染も引き起こす。

肺結核の患者は、結核菌が肺に病巣を作っている。自然治癒する可能性は低く、死亡率が非常に高い。治療をしなければ、病変が拡大するなど悪化を続け、菌をばらまくことになる。そして、肺が空洞化、繊維化し、肺の組織に大きなダメージを与える。

北京結核病抑制研究所の資料によると、中国の肺結核患者数は、インドに続く世界2番目の多さとなっている。5億5000万人が結核に感染しており、毎年、100万人が発症していると試算されている。肺結核は今のところ、「過去の病気」ではなく、普遍的な伝染病だ。

現在、結核菌感染や発症を効果的に予防するワクチンは見つかっていない。BCG接種は、子供を深刻な結核感染から守るにすぎない。


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