◎まだまだ「若い」中国漫画アニメ産業
漫画アニメ産業の「米国モデル」や「日本モデル」に比べ、中国の漫画アニメ産業はまだ「100年ブランド」創造の初歩的な段階にある。とりわけ市場の育成をみると、米国のミッキーマウスには約80年の歴史があり、日本のドラえもんの起源は1970年代にさかのぼる一方、中国オリジナルの喜羊羊や大耳朶図図はまだ若く、オリジナルの漫画アニメ産業に従事する人材もまだまだ若く、短時間で世界の「先輩たち」を追い抜くことは難しい。だが中国漫画アニメ産業は相対的に若いからこそ、外の世界から学び、外の世界と協力する可能性に満ちている。
1.「アニメ大国」の日本から学ぶべき点は?
中国漫画アニメ産業の規模は急速に拡大しているものの、日本の数兆元規模に比べればまだまだ「若い」といえる。日本のアニメ漫画産業は、大きく分けて、「漫画」「アニメーション」「ゲーム」という3分野で構成されている。売上で見ると、ゲームは他の2つを大きくリードしており、漫画やアニメーションの数倍に達している。
高い技術レベルが要求される訳ではなく、収益も低い。このため、日本のゲーム、アニメ、関連商品の開発などの分野は、中国アニメ漫画産業が重点的に学ぶべき対象となり、国産アニメ漫画の戦略配置にも多大な影響を及ぼしている。>>>>詳細へ
2.ベイマックスの大ヒットから考えること
米ディズニーが制作・配給するアニメ映画「ベイマックス」の世界興行収入がこのほど、2014年に封切られたアニメ作品としては「ヒックとドラゴン2」を抜いて1位となった。記録的なヒットを牽引するのは、主役のケアロボット・ベイマックスだ。癒しけのボイスと体、人の心を打つ力を持っている。
ディズニーの映画は毎年のように大人気となるキャラクターが生み出されていることは注目に値する。スーパーヒーローよりも、感情性に富んでいる役のほうが、いつも人を感動させる。これはベイマックスの大ヒットが中国アニメに与える教訓の一つかも知れない。>>>>詳細へ