人民日報は3月23日から25日にかけて「侵略の歴史を徹底的に反省してこそ輝かしい未来がある」「きちんと歴史を認識して初めて信頼を再構築できる」「歴史問題には恣意的に解釈する余地はない」という3編の署名論評を掲載した。国内外の多くの読者は人民日報の見解に強く賛同し、「日本は侵略の歴史を徹底的に反省してこそ輝かしい未来がある」と表明した。
大阪の市民団体の代表、伊関要氏は人民日報の取材に「日本の政治が右傾化し、政治屋が侵略戦争の歴史を否定しようとする中、人民日報がこの3編の署名論評を掲載したことには重要な現実的意義のみならず、計り知れない歴史的意義がある」「論評は良識ある日本人の心の声を示した」と述べた。伊関氏は3編の署名論評を市民団体のウェブサイトに掲載しただけでなく、友人にも紹介した。伊関氏は「戦後70周年にあたり、日本メディアもこの3編の署名論評のような文章を発表して、歴史を知り、反省する契機をさらに多くの日本人に与えるべきだ。そうしてのみ、日本には明るい未来がある」と述べた。
村田信彦・元毎日新聞社駐独記者は人民日報の取材に「歴史認識が『正常』か『異常』かに関して、国際社会と日本の内閣との間には大きな違いがある。今回人民日報が3編の論評を発表したのは、国際社会に向けた重要なメッセージであり、歴史の悲劇が繰り返されないようにする上で重要な意義がある」と述べた。
「村山談話を継承し発展させる会」の藤田高景理事長は人民日報の取材に「人民日報が3日続けて署名論評を掲載したことは、歴史修正主義に断固反対するとのメッセージを中国が全世界に向けて発したものと見ることができ、大変重大な意義がある」と指摘。「どの論評も現在日本が直面する問題の核心を突いている。南京大虐殺など残虐な犯罪行為は隠しようのない歴史的事実であり、東京裁判で厳粛な判決が下された。日本は判決結果の受け入れを基礎に、ようやく国際社会に復帰できたのでもある。過去に犯した過ちをしっかりと認めることこそ、真の正義と勇気だ。日本が今後アジア各国と平和共存したいのなら、歴史を鑑としなければならない」と述べた。
中国の一部読者は「歴史を銘記し平和を守る」との署名論評の見解に非常に賛同。中国社会科学院日本研究所の王屏研究員は人民日報の取材に「当時の侵略者として、日本は道徳法廷の審判を自主的に受け入れるとともに、植民地支配の歴史を懺悔し、清算すべきだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月26日