4日間にわたるボアオ・アジアフォーラム2015年年次総会が29日閉幕した。今年のフォーラムでは「運命共同体」や「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)構想、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、煙霧と健康、政治と商業といったテーマが参加者やメディアの大きな関心事となった。人民日報が伝えた。
28日午前に開かれた年次総会開幕式において、習近平国家主席が「アジアの新たな未来:運命共同体に向けて」と題する基調講演を行い、会場から大きな拍手を浴びた。
「1ベルト、1ロード」とAIIBは本年次総会で最も注目集めるキーワードであり、習主席も講演の中で「1ベルト、1ロード」構想を取り上げ、4つのサブフォーラムでも「1ベルト、1ロード」に的を絞った議論が行われ、2つのサブフォーラムでAIIBを巡る議論がなされた。
地域協力は本フォーラム設立以来の重点議題であるが、今年のフォーラムでも「21世紀海上シルクロード」や「中国アセアン海洋協力年始動式」、「アセアン共同体:一体化の新起点」など、地域協力をテーマにしたサブフォーラムが数多く開かれ、アジア地域における協力の近年の迅速な発展ぶりが反映される形となった。
また、企業家もボアオフォーラムにおける主体であり、重要なメンバーであるが、本年次総会では中豪CEO会合や中米CEO会合、中露CEO会合など企業家による一連のハイレベル会合ならびに企業発展をテーマとしたサブフォーラムも開かれた。
運命共同体を巡っては、社会民生もまた本年次総会のハイライトとなった。出席者は食の安全、煙霧と健康といった人類が共に直面する難題について、如何に協力を通じて解決していくかを議論した。
メディアでは、ボアオフォーラムは事実上「アジアの自信」の発信センターであり、「アジアが一丸となっている象徴」であり、本年次総会は例年とは一味違うものとなったと評価されている。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年3月30日