習近平国家主席は今年初の外遊であるパキスタン訪問を本日開始する。今回の訪問がどう中パ経済回廊の建設を推進し、「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の建設を先導するかが大いに注目されている。中国新聞網が伝えた。
北京大学パキスタン研究センターの唐孟生センター長は「習主席の今回の訪問は2015年中国外交の『スタートの旅』だ」と指摘。「『1ベルト、1ロード』構想が最近発表された。そして中パ経済回廊は『1ベルト、1ロード』構想の旗艦事業でもあり、中国最高指導者の今回の訪問には『1ベルト、1ロード』の実質的始動を周辺国に示し、中パ経済回廊の建設を推進して周辺国に模範を示す狙いがある」と述べた。
中パ経済回廊は北は新疆のカシュガルから南はパキスタンのグワダルへと至る、道路、鉄道、石油・天然ガスパイプライン、光ケーブルを含む貿易回廊であり、「1ベルト、1ロード」を構成する重要な一部でもある。
中国現代国際関係研究院南アジア東南アジアおよびオセアニア研究所の胡仕勝所長は中国新聞網の取材に「中パ経済回廊は単なる交通路ではなく、グワダル港建設、交通路建設、工業団地建設、エネルギー建設の4大分野に及ぶ」と強調。「中パ経済回廊はパキスタンと中国西部経済地域を連結し、整った川上・川下産業チェーンおよび強みによる相互補完の産業ネットワークを形成する。中パ経済回廊のインフラ建設は四方八方へ延伸し、『1ベルト、1ロード』構想において『懸け橋』の役割を果たし、域内人口数10億人の経済発展を先導する」と指摘した。
「中パ経済回廊は推進速度が最も速く、基礎が最も良く、効果が最大の事業だ」。復旦大学パキスタン研究センターの杜幼康センター長は「中パ経済回廊建設はすでに様々な具体的分野の作業グループを立ち上げ、多くの重大事業を始動し、しっかりと推進しており、『1ベルト、1ロード』建設を先導し、その模範となる役割を果たしている。中パ経済回廊は南北、海陸をつなぐ役割も果たしており、代替不能な地位にある」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年4月20日