長旅となると、時差が悩みの種となる。しかし、今後は時差ボケの「特効薬」が登場するかもしれない。英国マンチェスター大学の研究グループが、「色」で体内時計を操作できることを発見したのだ。新華社が報じた。
同研究グループが、最近の米生物学誌「PLOS Biology」で発表した研究によると、夕方の光は、一日の中で最も青い。実験では、マウスの神経細胞は、明暗の変化よりも、黄色から青への「色の変化」に敏感に反応した。そのため、研究グループは、装置の中で人工的な空を作り出し、色の変化で1日の光の変化を表現した。すると数日後、この装置の中で生活しているマウスの体内時計が、色の変化に合わせて調整された。
同研究に参加している博士は、「この理論は人にも適用できる。人の体内時計も『色』で操作できるということ。頻繁に夜勤や長旅をしなければならない人にとっては画期的」と説明している。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年4月29日