アジア系米国人が急増　オバマ大統領が貢献を称賛

米国では現在、アジア系米国人が急速に増加し、その速度は米国の総人口の増加の4倍に達している。バラク・オバマ大統領は12日、ホワイトハウス主催のアジア系米国人サミットで流された動画で、アジア系米国人の米国に対する貢献を称賛し、「アジア系米国人にさらに多くのチャンスを提供できるよう努力する」と語った。中国新聞社が報じた。

ワシントンで開催された同サミットでは、オバマ大統領が動画で祝福の言葉を述べ、「アジア系米国人は代々、米国国家の建設、防衛に携わり、他の民族グループと共に米国を形作ってきた。移民からなる国である米国では、さまざまな文化が融合しているというのが特徴の1つで、それが米国が前進する原動力ともなっている」と、アジア系米国人の卓越した貢献を称賛した。

オバマ大統領はさらに、「昨年、移民政策の改革を強化した。国会で関連の法案が可決し、さらに多くの人にチャンスが提供されることを願っている。私自身、今後もこれまでと同様アジア系米国人をサポートし、偏見に反対する」との見方を示した。

「ホワイトハウスアジア系米国人イニシアティブ」が主催した同サミットには、米国国会議員や政治家、全米のアジア系米国人コミュニティのトップなど約2000人が参加。アジア系米国人が、教育や就職、政治、医療保険などの分野において、いかに平等な機会を得るかについて意見が交換された。

日系下院議員のマイク・ホンダ氏は取材に対して、「その人口と比較すると、アジア系米国人の連邦層に対する影響力はまだ足りない。さらに多くのアジア系米国人が立ち上がるべき。私は、アジア系米国人コミュニティのために働く意欲を持っている人を支持する」と語った。

また、ある女性参加者も、「ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)もいいプラットホーム。しかし、若いアジア系米国人も外に出て他の人と意思の疎通を図り、誤解を減らさなければならない」と、提案した。

同サミットで発表されたデータによると、米国では現在、アジア系米国人が急速に増加し、その速度は米国の総人口の増加の4倍に到達。2060年には、その数が4700万人以上になると見込まれている。（編集KN）

「人民網日本語版」2015年5月13日