村山氏は「安倍氏は安倍談話の中で過去の歴史に対する反省とおわびをできる限りうやむやにし、後半部分の『積極的平和主義』に重点を置く考えだ。だが安倍氏のいわゆる『積極的平和主義』は日本が戦後70年間歩んできた平和的発展路線と異なり、間違っている。日本は70年間歩んできた平和的発展路線を国民の心に刻みつけるべきだ」と指摘した。
村山氏は講演で昨年3回韓国を訪問したことに触れ「日本の右傾化に対する韓国の懸念は日本の想像を上回る。全世界が日本を注視しており、米国も日中対立を望んでいない。(日本と)中韓との対立は誰にとっても利点がない」と指摘した。
今年91歳と高齢の村山氏は講演の最後に「私は余命が長くないが、強調しなければならないのは、絶対に戦争をしてはならない、戦争は人を狂わせるということだ。平和憲法を通じて世界に平和のメッセージを発することこそが、現代の国際社会において日本のあるべき姿だ」と語った。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年5月20日