• 第18回上海国際映画祭
2015年6月12日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版>>社会・生活

上海、日本からの密輸牛肉を摘発

人民網日本語版 2015年06月12日14:09

上海税関、上海市公安局は11日共同で、狂牛病発生地より牛肉の国境を越えた密輸事件について、密輸、国内輸送、市場販売ルートを全て摘発したと発表。人民日報が伝えた。

発表によると、4ヶ月にわたる慎重な調査の結果、上海税関、上海市公安局、食品医薬品犯罪偵察総隊は3月25日に昆明税関、上海食品医薬部門と協力し、上海、昆明、シーサンパンナ(西双版納)で一斉取り締まりを行い、長期にわたり日本の狂牛病指定区域からの密輸、違法販売を行っていた犯罪グループ、容疑者17人を摘発、不正牛肉13トンを押収した。

日本は狂牛病指定区域にあたり、中国では現在のところ日本からの牛肉の輸入を禁止している。にも拘わらず、一部の日本料理店は「和牛」と称して提供しており、500グラム1000元(約2万円)ほどの破格の値段で売買されていた。上海税関密輸摘発局は和牛の輸入ルートについて捜査していたところ、上海市公安局犯罪偵察総隊も同一グループを調査していることを知り、双方が特別捜査グループ設立を決定した。上海税関密輸摘発局は密輸グループの摘発を担当、犯罪偵察総隊は流通網の摘発を担当する。

税関の上海通関地輸出入調査によると、和牛が上海通関地を経て密輸された形跡は発見されなかった。更なる捜査の結果、密輸グループは不正牛肉を日本からカンボジアへ輸出し、カンボジアで牛肉を整理しなおし、ラベルを張り替えチェンライの冷凍庫まで輸送、タイ現地ではジャックフルーツ、マンゴスチンなどは牛肉と混載し密輸の道具に使用し、「果物」と称して雲南から輸入申告していた。のちに「ハム」と称して昆明空港から上海、広州、杭州などへ運び、利益を稼いでいたことを突き止めた。

特別捜査グループは3月18日から23日まで和牛輸入の一部始終を追跡し、容疑者に狙いを定めた。3月25日、雲南省昆明市、シーサンパンナと上海は同時に一斉取り締まりを展開、上海浦東、松江などの倉庫から13トンの不正牛肉を押収した。この事件で、密輸グループが輸入した不正牛肉はおよそ97トンにもおよび、価格に換算すると3000万元(約6億円)超となる。

「人民網日本語版」2015年6月12日

関連記事

コメント

最新コメント