おそらく怪我に悩まされていることが原因で、福原愛がこの1、2年で、唯一残した結果は昨年の仁川アジア大会で世界ランキング1位の中国の選手、丁寧を破ったことぐらいだ。今年の4月末に蘇州で行われた世界選手権では福原愛は女子シングルスのベスト32止まりという全く目立たない成績で終わった。今回、徐孝元に敗れた事実は、単に福原愛がまだ低迷から抜け出せていないことを示しているだけだ。多くの中国の卓球ファンが言うように、この件はそこまで大げさに騒ぎ立てることではなく、なおのこと、集中批判を受けなければならないようなことでもないかもしれない。福原愛には来年まだチャンスがある。
現在、日本女子卓球ナショナルチームには、ベテランの平野早矢香や若宮三紗子、10代の平野美宇、伊藤美誠がおり、後者の2人は今年3月のワールドツアー・ドイツオープンのダブルスで史上最年少優勝を飾っている。さらに中堅として、福原愛同様に中国語を話せる石川佳純もいる。福原愛の女王としての座もあやういものとなっている。
しかし、ここで触れなくてはならないのは、福原愛はこれまでも一貫して負けを容易に認めるような選手ではないことだ。例えば、昨年の仁川アジア大会の出場前、以前の状態に戻すため、福原愛は短い期間に10キロものダイエットを成功させた。
福原愛の豊かな経験、特に中国代表チームの戦い方を熟知していることなどを考えると、日本女子卓球ナショナルチームは福原愛を五輪のメンバーから外すことはないだろう。つまり、福原愛には来年新たに自身の実力を証明するという希望がある。どちらにしても、競技場で最終的に頼れるのは実力だけなのだから。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年7月3日