ドイツの週刊誌「フォークス」の28日付記事によると、世界の旅行プラットフォーム大手のトリップアドバイザーがこのほど、「都市観光指数」報告書を発表した。それによると、世界の観光都市40カ所のうち、旅行費用が最もかかるのはメキシコのカンクン、最もかからないのはベトナムのハノイだった。全体としてアジアの都市は旅行費用が安く済むという。「環球時報」が伝えた。
都市観光指数は、2人の調査員が世界の重点観光都市40カ所に3泊滞在して調査した内容を基に都市をランキング化したもの。4つ星ホテル3泊分の料金、有名な観光スポット3カ所の見学料金、毎日の昼食・夕食代金、夕食に出かける時に乗ったタクシー料金がランキングに反映されている。
調査によると、カンクンでは1802.19ユーロ(約24万2千円)がかかり、最も出費が多い観光都市となった。2位はスイス・チューリヒの1736.64ユーロ(約23万4千円)、3位は米国・ニューヨークの1704.06ユーロ(約22万9千円)。4~10位は上から順に、英国・ロンドン、ドミニカのプンタ・カナ、フランス・パリ、日本・東京、カナダ・トロント、アラブ首長国連邦・ドバイ、シンガポールが並んだ。これら7都市での出費はいずれも1345ユーロ(約18万1千円)を超えた。
費用が最もかからない都市10カ所のうち、アジアが5カ所を占めた。1位はベトナム・ハノイの653.52ユーロ(約8万8千円)、2位はポーランド・ワルシャワの659.94ユーロ(約8万8千円)、3位はエジプトのシャルム・エル・シェイクの732.18ユーロ(約9万9千円)、4位はタイ・バンコクの734.04ユーロ(約9万9千円)、5位はインド・ムンバイの755.34ユーロ(約10万2千円)で、6位以降はポルトガル・リスボン、マレーシア・クアラルンプール、モロッコ・マラケシュ、フィリピン・マニラ、ドイツ・ベルリンが並んだ。
中国の都市で調査対象になったのは台北と香港のみで、台北は出費が多い都市の13位(1241.49ユーロ、約16万7千円)、香港は同15位(1145.46ユーロ、約15万4千円)だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年6月30日