中国社会科学院の高洪副所長は25日、「日本は南中国海の域外国であり、南中国海の敏感な問題への介入には危険性があり、『火遊びの要素がある』」と述べた。中国新聞網が伝えた。
高氏は同日、中華全国新聞工作者協会の「ニュース茶座」で「現在の中日関係」について、国内外の記者の質問に答えた。
報道によると、6月23、24両日に日本とフィリピンの軍用機が中国の南中国海にある礼楽灘(英語名リード・バンク)に2度接近した。中国外交部(外務省)は「関係国が地域のいわゆる緊張を人為的、故意に誇張し、さらには作り出すことのないよう希望する」と表明した。
高氏は「日本は域外国であり、南中国海情勢を騒がすことは両国関係の改善に無益だ」と指摘。「日本が南中国海をかき乱し、トラブルを作り出すのは、こうした活動を通じて国際社会を中国の海洋問題に注目させ、東中国海での自らの問題を緩和するのが目的だ。また、日本は米国の『アジア太平洋回帰』の重要な支点でもあり、海洋問題で日本を利用して中国を封じ込めるのは米国の政府と軍の既定方針だ」「こうした活動は中日関係改善の大局と逆行する」と述べた。
高氏は「中日両国の海洋紛争は東中国海であり、双方は比較的自制している。中国側は対話と交渉を通じた問題解決を堅持しており、日本側も実際の行動である程度自制している」と述べた。