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きめ細かな日本 「整列したスーツケース」と「精算機」 (3)

人民網日本語版 2015年07月06日10:30

バスに関することだが、通常、市内・郊外にはバスが走っており、バスは後部ドアから乗車して前から降りる。バス停留所には約20°の傾斜が設けられており、乗客が乗車・降車しやすくなっている。特に、脚の不自由な人に対する配慮は完璧なまでに行き届いている。車いす用スロープ対応バス(ノンステップバス)の場合、ゆっくりと時間を取って、緩勾配のスロープが用意され、乗客が車椅子で乗車した後、再びスロープは水平に戻る。

当然のことながら、上海の場合、乗客も運転手も時間に急かされているため、このような時間を取ることなどあり得ない。

バス乗車代金の支払いは、下車する時に、硬貨で払うことになっている。硬貨の手持ちがない時は、バス前方に千円札両替機が設置されており、千円札を入れると、硬貨が出てくる。硬貨に両替した後、運賃箱に乗車代金を投入する。「ご乗車ありがとうございました」という運転手の声を聴きながら、乗車する。

「この運転手さんは、いったい、1日に何度『ありがとうございます』を言うのだろうか?」と、筆者は思わず心配になった。

「微差が大差に変わる」と、よく言われる。上海も、中国国内で、最も行き届いたサービスが受けられる都市のひとつだと言われているが、こうやって日本の都市と比べると、まだまだ両者の差は大きい。つまるところ、サービスに対する意識は、「真心が込められているか否か」「他者にとっての利便性や尊厳を重視しているか否か」によって、大きく左右される。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年7月6日


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