金融市場を救済するための措置が、全員一致で大規模に進められている。管理層が先週土曜日にうち出したさまざまな好材料がまだ十分に消化されていないが、中国証券監督管理委員会(証監会)は翌日の日曜日、中国人民銀行(中央銀行)がさまざまな方法で中国証券金融株式有限公司(証金公司)に流動性支援を与える予定であることを明らかにした。「京華時報」が伝えた。
証監会は5日、証金公司の役割を十分に発揮させ、さまざまなルートで資金を調達し、事業規模を拡大するようにするため、人民銀が協力して複数の方法で同会社に流動性支援を与えると発表した。これについて、英大証券研究所の李大霄所長は、「この動きは人民銀も市場救済に関与することを示しており、非常に重要な意義がある」と話す。
明らかにされた情報によると、証金公司は中国国内で唯一のリファイナンス事業を取り扱う金融機関で、証券会社の信用取引ローン・証券担保ローン事業に関連サービスを提供することを主旨とする。このたびの市場救済措置では、欠くことのできない主要パワーだ。今年3月末現在、同公司が証券会社の信用取引・証券担保ローン事業に提供した資金と証券は累計8075億8千万元(約15兆9496億円)に上り、このうち信用取引ローンの借り換えが7279億8千万元(約14兆3724億円)、証券担保ローンの借り換えが796億元(約1兆5715億円)だった。
証監会の鄧舸報道官はこのほど、今後の新株発行への対応について、「近いうちに新株発行の予定はない」と述べた。
鄧報道官は、「証監会は今後の新株発行の審査承認を停止することはないが、新株を発行する企業数や資金調達額を大幅に減らす考えだ」と述べ、また最近は株式の信用取引市場も現物取引市場も変動が激しく、証監会が株価指数先物取引にどのような措置を取るのかとの疑問に対しては、「中国金融先物取引所は『中国金融先物取引の規定違反・契約違反の処理規定』に基づき、株価指数先物取引に対して、特に小型株500銘柄の株価指数先物取引の一部口座に対して、新たな取引を制限するなどの監督管理措置を取った。先週金曜日には株価指数先物取引の終値は現物価格を上回った。証監会は同取引所が引き続きこれまでに有効だった措置を取り、取り組みを強化し、検査の範囲を拡大し、証監会が各種の法律・規定に違反した疑いがある行為を対象に行う特定調査に協力することを求める。証監会は悪意のある空売り行為、および株価指数先物を利用し先物市場と現物市場をまたがって行う市場操作などの違法行為に対し、まず事実関係を調査し、それから法律に基づいて厳しい処分を加え」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月6日