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ルイ・ヴィトン、広東料理で外食産業に参入 (2)

ネット民のツッコミ 「食事をすればバッグ無料贈呈?」

人民網日本語版 2015年07月07日13:59

2014年、LVMHグループは初めて外食産業に参入した。グループ傘下のプライベート・エクィティ・ファンド「L・キャピタル・アジア」を通して1億ドル(約123億円)を投じ、中華料理チェーン「クリスタル・ジェイド」の90%以上の株式を買収した。

「クリスタル・ジェイド」グループは、1991年に創設された、各種点心、麺料理、あぶり料理など広東料理をメインとしたチェーン・レストラン。シンガポールに本社を置き、アジア各店に約100軒の支店を擁している。2002年に中国大陸部市場に入り、今のところ、上海、北京、杭州、青島、広州、深セン、佛山、無錫の各都市に13店舗を出店、クリスタル・ジェイド・レストラン、クリスタル・ジェイド・ホテル、クリスタル・ジェイド・キッチン、クリスタル・ジェイド拉麺小籠包ラーメンなどのブランドを展開している。

LVMHグループによると、同グループは、クリスタル・ジェイド買収後、中東市場や欧州市場に進出し、最終的には株式上場を計画しているという。

多元化戦略を打ち出してぜいたく品ブランドの苦境からの脱出を図ることが、LVMHグループが中国料理レストランの買収に踏み切った大きな動力となった。専門家は、「個性とクオリティを売り物とした高級飲食ブランドには、まだ市場が存在する」との見方を示した。

調査会社「財富品質研究院」の周婷院長は、「LVMHグループの業務は、食品・酒類部門と、ぜいたく品小売・その他ぜいたく品部門の2つに大別される」と指摘した。

それでも、グループの多元化戦略は、同類ブランドより一歩出遅れていると分析されている。

北京市商業経済学会の頼陽事務局長は、「業績不振に陥っているブランドの多くは、派手に飾り立てられた雰囲気や、高価で物珍しい食材などがベースとなっているが、本当に優れた品質を備え、価格性能比が高いハイエンドな飲食業には、広大な市場が存在している」との見方を示した。

世界における中国料理市場の見通しの明るさは、LVMHグループがクリスタル・ジェイドを買収したもう一つの大きな理由だ。頼陽事務局長は、「中華料理の市場は、世界に数多くある。特に、東南アジア、欧米、日本の各エリアでは、中華料理店は地元住民に大変人気がある。北京の名店「厲家菜」が日本でオープンした支店のように、現地のミシュラン三ツ星レストランに選ばれた店もある。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年7月7日


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