ルイ・ヴィトンのような世界に名だたるぜいたく品ブランドは、永遠に「高大上(ハイエンド・上品・高級)で有り続けると思われてきた。この高級ブランドが、広東料理を主力として、飲食業界に参入する日が来るとは、誰が予想できただろう。このような流れは、一体どのようにして生まれたのか。あるネットユーザーは、「ルイ・ヴィトンのレストランで食事をしたら、バッグを無料でもらえるのかな?」とツッコミを入れた。バッグ贈呈が本当の事ならば、そんな高額な料理を食べることができる人など、誰もいないだろう。東北網が伝えた。
世界最大のぜいたく品グループ「LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)」は、景気が落ち込み業績が振るわないことを、認めざるを得なかったようだ。
LVMHグループ傘下で最大のぜいたくブランドであるルイ・ヴィトン(LV)は、中国市場で、さらなる窮地に陥っている。一線都市に住む人々のブランドに対する興味が、どんどん低下しているというのだ。
英紙フィナンシャル・タイムズ傘下の研究機関「チャイナ・コンフィデンシャル」の統計データによると、北京・上海・広州に住む調査回答者のうち、「自分が最も持ちたいブランドはLV」と答えた人はわずか18.8%にとどまった。この割合は、3線都市では38.3%に達した。
現時点では、LVは中国で最も人気のあるぜいたく品ブランドと言えるが、一線都市に限れば、最も好きなブランドとして「プラダ(Prada)」を挙げる人が、LVより上回っている。
LVMHグループは、LVの落ち込みへの対応策として、LV新商品シリーズの開拓やブランドロゴの露出度を控えめにするなど、ブランドのイメージとポジショニングの改革に的を絞った戦略に着手した。また、セリーヌやフェンディなどグループ傘下の別ブランドについても、発展に力を入れるとした。また、中国市場においても、LV店舗の新規オープンや拡張などの足並みを抑制し始めた。
だが、このような措置だけでは十分ではなかった。より多くの若年層の消費者の心をつかむため、この巨大ブランドは、「LV」というブランドが持つインパクトの「抑制」を試み、ブランドの多元化をさらに進める戦略に転換した。中華料理レストランの展開が、その一例だ。