多胎児出産はリスク数倍
南京市婦幼保健院・産婦人科の陳敏副主任は、「多胎児を出産するためにはリスクを克服しなければならない。当院では毎週火曜日に、多胎児を出産する予定の妊婦を診察しており、1日に約40人を診察する。そのような妊婦が糖尿病や高血圧を患う確率は、普通の妊婦よりもはるかに高い。生理構造が変化し、子宮縮小やむくみなども起こりやすい」と注意を呼び掛ける。
王副センター長も、「正規の大手病院は、排卵誘発剤の使用を厳しく管理している。しかし、一部の小さな医療機関は、利益のために、それを乱用している。排卵誘発剤の使い方を間違えると、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)が起こり、血尿や腹水さらに、塞栓症、腎不全などで、死亡する可能性もある」と警告する。
現在、多くの国で、人工授精や体外受精による多胎児を出産するリスクへの意識が高まっている。例えば、英国は最近、移植する受精卵を1個にし、多胎児の出産率低下を図っているほか、移植する受精卵の数を法律で規制することを検討している。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年7月14日