2日に北京から広東省湛江市に向かっていた中国国際航空CA1877便で、妊婦の陳さんが、上空で双子の女の子を出産するというハプニングがあった。出産後、母子共に容態は安定している。同機は、広州白雲国際空港に緊急着陸した。 新京報が報じた。
同機で陳さんの座席のエリアを担当していた乗務員の彭雪芮さんは、搭乗した陳さんのお腹が大きいことに気付き、妊娠32週を過ぎると搭乗できないと規定されているため、確認したところ、陳さんは「30週目」とする診断証を見せ、「検診に行ったばかりで、何の問題もなかった。出産のために湛江市にある実家に帰る」と話したという。そのため、彭さんは、陳さんを席まで案内し、荷物もしまって、毛布と枕を渡した。
午前7時50分に飛行機が離陸し、彭さんが陳さんの状況を確認したところ、何の問題もなかった。
しかし9時20分、陳さんは突然、乗務員に陣痛を訴えた。乗務員に知らされ彭さんが駆けつけた時、陳さんの頭は汗でびっしょりになっていたといい、慌てずにトイレに行ってそのほかの症状がないか確認するよう案内した。
「トイレから出てきた陳さんは『出血が始まった』と言っていた。これは早産の兆候」と彭さん。「パーサーの閻晶さん(同航空会社重慶支店)にすぐに知らせ、機内放送で医師を探した」。乗務員も、機内に搭載されている医療用のメスやゴム手袋、消毒剤、麺棒、臍の緒クランプ、注射器、さらに温水などをを準備したほか、ファーストクラスに出産できる場所も用意した。
幸いにも機内に医師が2人乗り合わせており、出産がすぐに始まると判断。乗務員も、消毒済みの毛布と枕を用意して、陳さんを寝かせて出産に備えた。当時、陣痛が強く、いつ生まれてもおかしくない状況だったという。
その後、10時10分に、1人目を出産。バイタルサインも正常で、その3分後に2人目を出産したという。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年7月7日