▽古いブランド頼みは非現実的
ノキアのスマホが市場に復帰できれば、今なお相当数に上るノキアファンには間違いなく朗報だ。だが業界関係者は、「ノキア携帯の前途はそれほど明るくない」との見方を示す。
手機中国連盟(手機は携帯電話のこと)の王艶輝秘書長(事務局長)は、「今の携帯市場で、ブランドという古い資源に頼るのは現実的ではない。モトローラがそのいい例だ。今でもノキアブランドに思い入れがあるのは30代から40代以上のユーザーで、こうした感情が購買力に転化するかどうかは疑問だ。若いユーザー群はノキアブランドにほとんど何の思い入れもない」と話す。
また王秘書長は、「ブランドライセンスモデルでの復帰は言うまでもなく、ノキアが当時マイクロソフトに身売りせず、ずっと携帯電話を作り続けていたとしても、今うまくやることは難しいだろう。モトローラやソニーやHTCをみてわかるように、コア競争力を欠いた携帯ブランドが、かつての地位を維持し続けるのは非常に難しい」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月15日