ノキアがスマホ市場に復帰　ブランド頼みは非現実的

ノキアが携帯電話市場に復帰しようとしている。ノキアが14日に公式サイトで発表したコメントによると、今後、ブランドライセンスモデルでスマートフォン市場に復帰するが、その時期は早くとも来年第4四半期（10-12月）以降になるという。「京華時報」が伝えた。

ノキアは携帯電話事業をマイクロソフトに売却し、モバイルネットワーク設備のメーカーに転身した。だが上層部は、携帯市場復帰の可能性があること、再びハードウエアメーカーになるのではなく、ブランドライセンスモデルで復帰する可能性があることを繰り返し述べてきた。今回も公式にこうした態度を示し、「ノキアが携帯電話事業に復帰する正しいや　　り方はブランドライセンスモデルを通じての復帰だ。これはつまり、生産、販売、営業、技術的支援をすべてカバーする協力パートナーをみつけるということだ」としている。

ノキアはかつて14年連続で世界の携帯ブランドのトップの座についたが、マイクロソフトは携帯電話事業を買収した後、ノキアの携帯にてこ入れすることはなく、それどころか主力商品でのノキアブランドの使用をやめ、最近は数千人規模のリストラも発表した。携帯電話の販売機種も減らされており、マイクロソフトが携帯電話の製造に力を入れなくなったことは明らかだ。

マイクロソフトへの事業譲渡合意で、スマホブランドの「ノキア」の権利は2016年第4四半期までマイクロソフトにあることになっている。だからノキアは今回のコメントで、「早くとも2016年度第4四半期以降に携帯事業に復帰する」としたのだ。