海南省三亜市に旅行に行ったという陸青さんは、「狙った恋の落とし方2(非誠勿擾2)」のロケ地と同じほど、風景が美しく、映画の世界に来たような気分で、旅行を満喫できた」と話す。
中国の大手旅行サイトは、このブームに乗っかり、ドラマや映画と同じ名称の旅行商品を打ち出している。例えば、同程網の「パパ、どこ行くの?」、携程網の「花千骨」や「盗墓筆記」のロケ地を巡る商品など約100商品などがあり、一部の商品は、8月分が既に完売となっている。
各ロケ地も新たな観光ルートを相次いで打ち出している。例えば、世界遺産・南靖土楼がある福建省漳州市は、「パパ、どこ行くの?」をテーマに、美食などを楽しむ観光商品を打ち出している。また、浙江省縉雲県仙都景勝地は、微博(ウェイボー)の公式アカウントに「花千骨」や「道士下山」などの劇中写真をアップし、撮影場所なども紹介している。
業界関係者は、「ドラマ・映画が、現地の風土や人情、文化、習慣などをうまく引き出したため、旅行愛好者の琴線に触れ、観光経済を牽引することが期待されている。流行文化と密接に組み合わせたマーケティングスタイルが、旅行業界の主流の1つになる可能性がある」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年8月12日