2015年中国-アラブ諸国博覧会が10日に寧夏回族自治区銀川市で開幕した。習近平国家主席が祝辞を寄せ、会議の開催に対して祝福を述べたほか、出席した各国の指導者や来賓に歓迎を意を表した。人民日報が伝えた。
習主席は祝辞の中で、「今回の博覧会は『シルクロード精神の発揚、中国・アラブ協力の深化』がテーマであり、中国とアラブ諸国、世界の他地域の各国との交流・協力を推進し、双方の国民の友情を深め、実務協力関係の水準を引き上げる上で重要な意義をもつものだ」と述べた。
習主席は、「中国とアラブ諸国とは相互に信頼し合うよき友人であり、共同発展の実現の道のりで手を携えてともに進むよきパートナーでもある。昨年、中国・アラブ諸国協力フォーラム第6回閣僚級会議の開幕式で、私は中国とアラブが協力して『1ベルト、1ロード』(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)を共同建設することを提唱し、アラブ諸国は積極的な反応を返してくれ、関連各分野の協力が今、加速的に推進されている」と指摘。
また習主席は、「中国は平和と協力、開放と包容、相互の学び合い、互恵とウィンウィンのシルクロード精神を堅持して、アラブ諸国を含む世界の国々とともに、共同の発展を促進し、各国国民の福祉の増進のために努力していきたい」と述べた。
郭声琨国務委員が中国政府を代表して博覧会の開幕式に出席し、基調講演を行った。郭国務委員は、「『1ベルト、1ロード』の共同建設の提唱は中国・アラブ協力の現実的ニーズに合ししており、中国・アラブ関係の発展のために新たなチャンスの扉を開くことになる」と述べた。また会議の中で、「対話による平和を提唱し、政策の交流とバランスを強化し、政治的相互信頼を増進する。貿易の成長の潜在力を深いレベルで発掘し、貿易構造を最適化し、サービス貿易と貨物貿易のバランスの取れた発展を推進し、産業の需要に向かい、双方の投資協力を拡大し、インフラ建設と生産能力の強力を強化する。包容と相互の学び合いを堅持し、人文交流を深化させ、中国・アラブ両文明間の交流と共有を促進する。手を取り合って努力し、中国・アラブ両国民間の理解と友情を絶えず増進し、中国・アラブ間の実務協力が新たなステージに飛躍するよう促進する」ことを提言した。
開幕式にはヨルダン国王のアブドゥッラー2世、モーリタニアのアジズ大統領、コモロのモハディ副大統領をはじめとする各国の指導者、関連の国際機関の代表、全国政治協商会議の万鋼副主席も出席した。
同博覧会は商務部(商務省)、中国国際貿易促進委員会、寧夏回族自治区人民政府が共同主催するもので、中国・アラブ間の実務協力を推進し、中国・アラブ関係の戦略的な内容を充実させるための重要なプラットフォームとなっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年9月11日