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「中国との縁」を持つ日本人(3) 稲山訓央さん 故郷のような愛着

人民網日本語版 2015年09月09日08:34

「長亭外、古道邊、芳草碧連天−−」稲山訓央さん(47)は、中国の楽器・鋸琴を使って音楽家・李叔同が作詞した曲「送別(日本名・旅愁)」を奏でることができる。新華網が伝えた。

鋸琴は楽鋸とも呼ばれ、外見がのこぎりに似た楽器の一種だ。鋸琴は17世紀のイタリアに起源を持ち、木こりがバイオリンの弓でのこぎりの背を弾いた時に偶然発明されたと言われている。

20世紀の初め、日本に留学していた李叔同は日本の詩人・犬童球渓が詞を訳した名曲「旅愁」にインスピレーションを受けて「送別」を作詞した。この曲は、中国でも代々歌い継がれる名曲となった。

大阪出身の稲山さんは、竹井さんと同じく北陸大学で教鞭をとる、未来創造学部の准教授だ。ただ、竹井さんは北京がお気に入りなのに対し、稲山さんは天津が好きだという。

「北京は美しい都市だが、人が多く、交通渋滞も深刻。天津はこの面で、北京よりも良い。天津人はとても暖かい」と稲山さん。欧州様式の建築物も好きだという。また、稲山さんの出身地・大阪では落語や漫才などが盛んだが、天津人も相声(中国の漫才)を好んで聞く。こういった理由から、稲山さんは天津に共鳴を感じることが多い。

まるで故郷のような愛着がわき、稲山さんは昨年12月に奥さんを連れて天津を旅行した。「水族館を見学し、海河の夜景を堪能しようと計画していた。しかし、思いがけないことに、妻を連れて海河のほとりまで来たら、一面真っ暗だった。もう冬で気温が下がっていたため、夜の遊覧サービスがなくなっていた」。


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