2015年11月11日  
 

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VWに東芝 ブランド企業のスキャンダルから中国が学ぶこととは (2)

人民網日本語版 2015年09月29日10:07

もう一つは、どれほど素晴らしい業績を挙げても、一旦信頼を失えば、たとえ世界的企業であろうと大打撃は避けられないということだ。もし技術力不足による手違いであれば、人々の許しを得られたかもしれないが、主観的捏造であれば消費者の理解を得ることは難しい。ある企業の製品品質が疑われた場合、挽回には数年どころか挽回のチャンスすら与えられないときもある。米エンロン社は不正発覚後倒産という運命を辿っている。

また、不正の背景には技術力や企業ガバナンスに問題があることもあり、かつて勢いのあった企業でも、日増しに競争が激化するグローバル市場では、果敢に前進し、絶えずイノベーションしなければ、その競争力は維持できなくなる。不正によるその場しのぎの運営によって一時的に利益を生み出したとしても、遅かれ早かれ真相は暴かれる。フォルクスワーゲンが不正をしなければ、業績は思わしくなくともブランドに傷がつくことはなかったし、東芝も不正をせず早い段階で再建を進めていれば、7年間で勢いを取り戻すことができたかもしれない。残念ながら歴史の仮説には意味がない。

今日ますます多くの中国企業が海外進出を進め国際市場競争に参加するようになってきており、「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の追い風に乗ってその製品は世界各地へと広がり、「メイド・イン・チャイナ」の世界の模範的企業の仲間入りをしようとしつつある。「中国の名刺」となることは当然喜ばしいが、そうなればなるほど、驕らず焦らず、慎重に確実に進める必要がある。海外に進出するか否かに関わらず、上述の二社を鑑とし、製品の質と企業の質両方でふとした間違いで取り返しがつかなくなることを常々意識し、イノベーション精神と進取の精神で、競争力を高めていかなければならない。(編集IM)

「人民網日本語版」2015年9月29日


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