また、若者の「貧困化」も人と人の繋がりが薄まった原因のひとつだ。日本人の平均収入から見ると、こうした贈り物にかかる支出は大したことがないように思われるが、収入の低い若者にとってはやはり負担になる。このほか、日本の新築マンションなどでは、セキュリティ対策で居住階にしかエレベーターが止まらないようになっており、同じマンションに住んでいても、階の違う住民とは顔を合わせることもない。もともと人付き合いの苦手な人は、日常生活において他人との接触や交流の機会を失ってしまった。
中国では広場舞などが盛んに行われているが、これを知った日本人の多くは「中国人はにぎやかなことが好きで、高齢者になっても楽しく過ごしている。日本の高齢者の生活は孤独だ」と羨ましそうに語る。最近は、中日両国の高齢者交流イベントを組織しようとする動きも多いが、これも社会的なニーズを見込んでのものだ。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年10月8日