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賞味期限切れの食材でカフェ経営、わずか2年で世界120店舗に拡大

人民網日本語版 2015年10月08日16:27

「本当はまだ食べられるけれど、消費期限切れだから」という理由で、この世界中では大量の食品がゴミ箱行きとなっている。この現実に心を痛めた英国人青年があるプロジェクトを立ち上げ、静かに世界へ波及している。

もともと調理師だった20歳代の青年、アダム・スミス氏が英国・リーズ市で開業したユニークなカフェがある。「Pay as You Like(お代はご自由に)」という名のカフェは、シチューやキャセロール、スープやケーキ類までさまざまな料理を愉しむことができるが、これらをつくる食材はすべて「消費期限切れ」のものである。

スーパーの見切り品や消費期限を過ぎた食材の中で、まだ食べられるものを捨てずに使おうという試み。現代の消費社会で見過ごされている食品の過度な浪費に警鐘を鳴らす意味で、スミス氏は2013年2月、この事業に「真のジャンクフード・プロジェクト(Real Junk Food Project)」と名づけた(ジャンクは本来、「くず、がらくた」という意味)。食材は実際ににおいをかいだり味見をしたりして、安全に使える食材を判別してから「再利用」される。

ただし、英国の法律では消費期限を過ぎた食材を販売してはならないため、このカフェを利用した際の代金はあくまで「寄付」という体裁で、客側が価格を決めるシステムになっている。このプロジェクトは立ち上げからわずか2年で豪州、韓国・フランス・米国・スイス・ポーランド・ブラジルなど各国で120店舗を展開することになった。現在までに、実に200トンの食材が捨てられずに人々の胃袋に入ったという。(提供レコードチャイナ・編集SC)

「人民網日本語版] 2015年10月8日

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