台座、蓮の花、右手の触地印、左手の禅定印――4時間をかけ、大らかな佇まいをした白い釈迦牟尼像がついに成形された。西蔵(チベット)文化・芸術の普及に長年取り組んできたアート・プラットフォームの「醍醐芸術」が、初めて3Dプリント技術を使って作成したチベット仏像が完成した。人民日報海外版が伝えた。
醍醐芸術の共同創設者である方氏は、この仏像の制作について、「チベット仏像の典型的なスケールの金メッキ銅製仏像をモデルとし、初のチベット仏像デジタル模型を作成した。さらに多くの芸術家を招聘し、この模型が完全にチベット仏像の度量経に合致することを確認した。人の手で作るよりも正確だ」と説明した。
「3Dプリント技術による文化製品の開発・保護は、チベットで広い発展の余地を有する」と方氏が指摘するように、チベット風の模様が入ったコップ、携帯ケース、マウスパッド、さらには仏像や文化財の複製品など、3Dプリント技術はチベット観光・文化の発展の中で輝きを放っている。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年10月10日