英国のジェレミー・ハント保健大臣は今週、中国人妻の啓発を受け「英国人は一念発起してアジア経済体のように仕事を頑張るよう提言する」と発表した。では中国人はどれだけ仕事を頑張っているのか?
研究員は昨年「ウォールストリートジャーナル」で中国人の年間平均労働時間は2000~2200時間だと発表した。一方、経済開発協力機構のデータでは英国人の昨年の平均労働時間は1677時間だった。
しかし、中国人の労働時間は少なくとも30年間、下降の一途を辿っている。北京の労働経済学者の李長安氏は「1980年代、1990年代から中国人の労働時間は徐々に短くなっている。これは労働法の改善、生産力の向上と週休2日制に関係している」と語る。
中国で最も過酷な労働者は常に搾取の対象となる出稼ぎ労働者ということは想像に難くない。「ウォールストリートジャーナル」の公式データを引用すると、2013年の中国出稼ぎ労働者の1日平均労働時間は8.8時間、85%近くは毎週44時間以上の労働時間で、一人当たりの平均月収はたった270ポンド(約5万円)だった。過酷な労働は恐ろしい結果を招く。中国の公式メディアは中国の過労死人数は毎年60万人を超えていると報道している。
しかし富裕層も非常に疲れている。ボストン・コンサルティング・グループ発表の報告書で、半数を超える中国の富裕層が「仕事のプレッシャー、家事、長時間労働」により、「普遍的に不眠、疲労、脱力感、肥満、現代病」などの健康被害に不満を持っている。報告書は「これらの類の問題は特に若年層で急速に増加している」と警告する。
しかし、必ずしも全ての労働時間が見返りを得るとは限らない。専門家は、生産性を向上させる一つの方法として、作業負荷を低減するよう事業者たちに促している。李長安氏は「中国人労働者は米英などの先進国の同業者より長く労働しなければいけない。なぜなら、これらの国に比べ、中国の生産効率は著しく後れをとっているからだ」と話す。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年10月9日