小説「ハリー・ポッター」の主人公ハリーは、神秘的な「透明マント」を持っているが、米カリフォルニア大学バークレー校の中国系科学者の張翔氏はこのほど、この透明マントに似た薄膜を開発した。数千のナノドットを使うことで、マントを着用した対象物を平らに見せることができる。環球網が伝えた。
この薄膜を立体物に置くだけで平らに見え、異なる形状に見せることもできる。これは薄膜の数千のナノドットが、光を受け取るアンテナの役割を果たしているからだ。この薄膜に光が当たると、ナノドットは光を反射し、立体物を平らに見せる。人が着用したら、ぶよぶよしているお腹が消えるかも知れない。
張氏は取材に対し、「これは初めて開発された、形状を自由に変えることのできるマントで、まもなく人が着用できるようになる」と話した。しかし張氏は、「薄膜は、小説のように物を透明にすることはできず、平らに見せるか別の形状に見せることしかできない。服にして着用できるが、着用者が移動すればすぐにぼろが出るだろう」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年10月16日